ご当地ソースとは、特定の地域で長く作られ、その土地の食文化と結びついて定着したウスターソース類のことです。日本のソース業界には、大手から家族経営の小さな工場まで全国に作り手がいて、業界団体である日本ソース工業会の会員だけでも58社にのぼります。地域ごとに味の設計がまるで違うのが、ご当地ソースのいちばんの面白さです。
この記事では、全国のご当地ソースを見渡し、2026年9月24日時点で各社の公式サイトや公的な認定情報を確認したうえで、15社をランキング形式で紹介します※1。
- 全国のご当地ソース15社の順位と特徴
- 東はブルドック、西はオタフクの勢力図
- ウスター・中濃・お好みの選び分け
- 地ソースの楽しみ方と手に入れ方
先に上位3社だけ早見表にまとめます。
ご当地ソース 上位3社 早見表
| 銘柄 | 地域 | ひとことで |
|---|---|---|
| オタフクお好みソース | 広島 | 西日本の粉もん文化を作った1本 |
| ブルドックソース | 東京 | 東日本の食卓を100年支える定番 |
| イカリソース | 大阪 | 日本初のウスターソースをうたう老舗 |
ご当地ソースランキング15選|老舗ソース屋の視点で選出

順位は、地域への根付き(地元での定番度)、歴史(創業年や発売年)、独自性(製法や味の個性)、入手しやすさ(通販や全国流通の有無)の4点で編集部が総合評価したものです。地域の味を代表しているかどうかを最重視しているので、売上の大小とは一致しません※1※2。
ご当地ソースランキング15社の比較一覧表
| 順位 | 銘柄(メーカー) | 地域 | 創業・発売 | 代表商品 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | オタフクお好みソース(オタフクソース) | 広島市 | 1922年創業・1957年家庭用発売 | お好みソース |
| 2位 | ブルドックソース(ブルドックソース) | 東京都中央区 | 1902年創業・1905年ソース製造開始 | 中濃ソース |
| 3位 | イカリソース(イカリソース) | 大阪市福島区 | 1896年創業 | ウスターソース |
| 4位 | コーミ こいくちソース(コーミ) | 名古屋市東区 | 1950年創業 | こいくちソース |
| 5位 | どろソース(オリバーソース) | 神戸市中央区 | 1923年創業・1993年発売 | どろソース |
| 6位 | トリイソース(鳥居食品) | 浜松市 | 1924年創業 | ウスター・中濃・濃厚 |
| 7位 | ヘルメスソース(石見食品工業所) | 大阪市東住吉区 | 1935年商標登録 | とんかつ・ウスター |
| 8位 | カープソース(毛利醸造) | 広島県三次市 | 1869年創業・1956年商標取得 | お好みソース |
| 9位 | ツバメソース(ツバメ食品) | 京都市南区 | 1930年創業 | お好み・とんかつ |
| 10位 | ばらソース(ばら食品) | 神戸市長田区 | 公式サイトに創業年の記載なし | とんかつ・串かつ |
| 11位 | ヒシ梅ソース(池下商店) | 大阪市西成区 | 1923年創業 | タマリソース |
| 12位 | 大黒ソース(大黒屋) | 大阪市福島区 | 1923年創業 | ウスターソース類 |
| 13位 | ハグルマソース(ハグルマ) | 和歌山県紀の川市 | 公式サイトに創業年の記載なし | ソース・ケチャップ |
| 14位 | インディアンソース(アフリットが復刻) | 千葉県富津市 | 1923年開発・2003年に一度消滅 | ウスターソース |
| 15位 | カゴメ醸熟ソース(カゴメ) | 名古屋市中区 | 1908年ソース製造開始 | 醸熟ソース |
1位:オタフクお好みソース|西日本の粉もん文化を作った1本

1位は広島のオタフクソースです。1922年に醤油類の卸と酒の小売「佐々木商店」として創業し、1949年にソース製造を始め、1952年に業務用の「お好み焼用」ソース、1957年に初の家庭用商品「オタフクお好みソース」を発売しました。お好みソースという分類そのものを広めた存在で、第三者の人気投票でも西日本のほぼ全域で1位を取っています。
甘みととろみが強く、鉄板の上で焼き物にからめても流れ落ちない設計は、粉もんの本場が生んだ味の形です。全国のスーパーで買えるため入手性も申し分なく、地域の味が全国区になった代表例として首位に置きました。
2位:ブルドックソース|東日本の食卓を100年支える定番

2位は東京・日本橋のブルドックソース。1902年に食料品卸商「三澤屋商店」として開業し、1905年からソースの製造販売を始めた老舗です。人気投票では全票の40.6%を集めて全国1位となり、北海道から長野までの東日本一帯で圧倒的な定番です。
東日本のソース文化を象徴するのが中濃ソースです。ウスターのさらりとした辛みと、とんかつソースのとろみの中間にあたる粘度で、揚げ物にも炒め物にも使える万能さが関東の家庭に根付きました。「ご当地」の枠を超えているようで、実は東日本という広い地域の味を代表する1本です。
3位:イカリソース|日本初のウスターソースをうたう関西の老舗

3位は大阪のイカリソースです。1896年に山城屋として創業し、同社によれば日本で初めてウスターソースを製造・販売した会社で、1951年にブランド名と同じ現在の社名になりました。本社は大阪市福島区、本店と工場は兵庫県西宮市にあります。
人気投票では和歌山・徳島・佐賀・宮崎・沖縄でオタフクを抑えて1位を取り、関西の老舗が西日本の各地に根を張っていることが分かります。日本のソースの歴史はこの1本から始まったという点で、ランキングに欠かせない存在です。
4位:コーミ こいくちソース|中京圏の濃い味覚に合わせた1本

4位は名古屋のコーミです。1950年創業で、代表商品の「こいくちソース」は、その名のとおり濃厚な味わいが特徴。人気投票では愛知・岐阜・三重の3県で1位を取り、中京圏の味覚に深く根付いています。
味噌カツや味噌煮込みに代表されるように、中京圏は濃い味を好む食文化があります。こいくちソースはその味覚に合わせて設計されたソースで、地域の好みがそのまま商品になった典型例です。中部エリア出身の人にとって「ソースといえばコーミ」という感覚は、この地域性から生まれています。
5位:どろソース|沈殿製法の底に眠っていた神戸の個性派

5位は神戸のオリバーソースの「どろソース」です。1923年に道満調味料研究所として創業し、1948年に濃厚ソース「オリバーとんかつソース」を発売、1993年に「どろソース」を発売しました。どろソースは、熟成の工程で底に沈む水に溶けない沈殿物を商品化したもので、「どろ」は同社の登録商標です。
辛みとスパイスが強烈で、少量を加えるだけで料理の輪郭がはっきりします。ソースをそのまま楽しむというより、隠し味や味変に使う人が多い1本で、ご当地ソースの中で最も個性が立った存在といえます。
6位:トリイソース|浜松で100年、洋食文化とともに育った味

6位は静岡・浜松の鳥居食品が作るトリイソースです。1924年にタカラソースとして創業し、1933年に鳥居商店、1958年に鳥居食品株式会社となりました。ウスター・中濃・濃厚の3タイプを軸に、200mlの小瓶から10Lの業務用まで幅広くそろえています。
東京や横浜から洋食文化が広がった時代に、浜松で「西洋醤油」と呼ばれたソースを作り始めた歴史があります。東西の中間に位置する静岡には、カゴメが強い地域とトリイが愛される地域が混在していて、ソースの勢力図の境目を象徴する存在です。
7位:ヘルメスソース|手作業ゆえに手に入らない大阪の幻

7位は大阪・東住吉区の石見食品工業所が作るヘルメスソースです。昭和10年に商標登録された歴史ある地ソースで、大阪市の紹介記事によれば、およそ750Lのタンクで毎日各種ソースが作られ、ラベルまで1本1本手作業で貼られています。味の決め手となるスパイスの配合は代々社長のみが知る一子相伝のレシピです。
大量生産ができないため、テレビや雑誌で紹介されるたびに品薄になり、「幻のソース」と呼ばれるようになりました。甘口でありながらスパイスの余韻が残る味は、大阪の地ソースの中でも独特の立ち位置にあります。
8位:カープソース|酒造から転じた三次の老舗が作るお好みソース

8位は広島県三次市の毛利醸造が作るカープソースです。1869年に酒造業として創業した老舗で、昭和初期からソース作りを手がけ、1956年に「カープ」の商標を取得しました。お好みソースは三次市の「みよしブランド」に認定されています。
広島といえばオタフクですが、県北の三次には別のお好みソースが根付いています。同じ県内でも地域によって定番が違うことを示す好例で、地元の人が「うちはカープ」と言い切るほどの愛着があります。
9位:ツバメソース|京都・東寺で1930年から続く地ソース

9位は京都市南区のツバメ食品が作るツバメソースです。1930年に京都・東寺で創業し、社名は当時の特急列車「つばめ」に由来します。「都・東寺の味」を掲げ、お好み、とんかつ、ゴールド、ビフテキ、辛口のオリソースと種類も豊富です。
京都は大阪と並んで地ソースのメーカーが多い土地で、日本ソース工業会の会員も6社あります。その中でツバメソースは京都の地ソースの代名詞として知られ、ふるさと納税の返礼品にも採用されています。
10位:ばらソース|神戸・長田の粉もんと串かつを支える味

10位は神戸市長田区のばら食品が作るばらソースです。甘口と辛口のとんかつソース、焼そばソース、串かつソースをそろえ、長田の粉もん文化と串かつ文化の両方を支えてきました。創業年は公式サイトに記載がありませんが、地元では昭和の時代から親しまれてきた地ソースとして知られています。
長田は神戸の下町で、お好み焼きやぼっかけ焼きそばの店が多い地域です。その土地で選ばれ続けているという事実そのものが、ご当地ソースとしての強さを物語っています。
11位:ヒシ梅ソース|西成の小さな工場が作るとろみのタマリソース

11位は大阪市西成区の池下商店が作るヒシ梅ソースです。1923年創業で、ウスターソースの製造を始め、昭和23年からは看板商品のタマリソースを作り続けています。とろみのあるタマリソースは、お好み焼き・たこ焼き・焼きそば・揚げ物に使いやすく、料理店からの支持も厚い1本です。
厳選した野菜や果実、香辛料の配合を小さな工場で守り続けている点は、大阪の地ソースに共通する姿です。派手な宣伝はなくても、地元の食卓と店で使われ続けている強さがあります。
12位:大黒ソース|大阪産名品に選ばれた福島区の老舗

12位は大阪市福島区の大黒屋が作る大黒ソースです。1923年10月に創業者がソースと食酢の製造を始め、1948年に株式会社となりました。ウスターソース類のほか、食酢・醤油・液体調味料も手がけ、大黒ソースは大阪府の「大阪産(もん)名品」に選ばれています。
福島区はイカリソースの本社もある土地で、大阪のソース文化の中心地のひとつです。公的な認定を受けている点は、贈り物やお土産として選ぶときの安心材料になります。
13位:ハグルマソース|和歌山・紀の川で作るJAS認証工場のソース

13位は和歌山県紀の川市のハグルマです。ハグルマソースとトマトケチャップを主力とし、農林水産省のJAS認証工場で製造しています。素材のうま味を凝縮して生かす作り方を掲げ、関西圏の家庭やスーパーで長く扱われてきました。
和歌山は人気投票でイカリが1位を取った地域ですが、地元にはハグルマという独自の作り手があります。創業年は公式サイトのトップに記載がないため、ここでは年を記載していません。
14位:インディアンソース|一度消えて復刻した上総のソウルソース

14位は千葉県富津市のインディアンソースです。1923年に醤油蔵元のカギサ醤油が開発したウスターソースで、上総地方のご当地焼きそばや屋台の味として親しまれました。カギサ醤油は2003年に廃業し、ソースは一度市場から消えましたが、株式会社アフリットが当時のレシピをもとに復刻しています。
一度失われた地域の味が、地元の人の思いで戻ってきた物語は、ご当地ソースが単なる調味料ではないことを教えてくれます。消えかけた味が復活した唯一の例として、ランキングに入れました。
15位:カゴメ醸熟ソース|北陸と静岡で選ばれ続ける老舗の醸熟製法

15位はカゴメの醸熟ソースです。トマトケチャップで知られるカゴメは1908年にウスターソースの製造も始めており、ソースの歴史は実に長い会社です。人気投票では福井・富山・静岡で1位を取り、「ソースといえばカゴメ」という地域があることが分かります。
全国ブランドでありながら特定の地域で圧倒的に選ばれている点で、ご当地ソースとしての顔を持っています。独自の醸熟製法によるさらりとした口当たりが特徴です。
西のオタフク、東のブルドック、歴史のイカリを筆頭に、地域ごとに全く違う15本。順位は地域を代表しているかどうかで決めているので、自分の土地のソースが何位でも、その味が一番なのは変わりません。
ご当地ソースの勢力図|東はブルドック・西はオタフク・中京はコーミ

なぜ地域でソースの好みがこれほど違うのでしょうか。東日本は中濃、西日本は甘辛のとろみ系という大きな分かれ方には、食文化の歴史が関係しています※2。
東日本は明治の洋食文化から中濃へ
東京で創業したブルドックは、明治の洋食文化とともにソースを広めました。とんかつやコロッケなど揚げ物にかける用途が中心だった東日本では、ウスターより少しとろみのある中濃ソースが定番になっていきます。人気投票で北海道から長野まで1色に染まったのは、この歴史の積み重ねです。
西日本は粉もん文化が甘辛のとろみを育てた
大阪や広島では、お好み焼き・たこ焼き・焼きそばといった粉もんが日常の食事です。鉄板の上でからめて食べるには、流れ落ちない粘度と、生地に負けない甘みとスパイスが必要でした。オタフクのお好みソースや大阪の各社のとろみ系ソースは、粉もんの食べ方が生んだ味の形です。
中京と北陸に独自の勢力がある理由
愛知・岐阜・三重はコーミ、福井・富山・静岡はカゴメが1位という結果は、東西の中間に独自の味覚圏があることを示しています。中京圏は濃い味を好む文化からコーミの「こいくち」が支持され、北陸と静岡はカゴメの醸熟ソースが定着しました。地域の味覚の違いが、そのままソースの勢力図になっています。
東の中濃、西のとろみ系、中京の濃い味。ソースの好みは食べ方の歴史から生まれているので、旅先で地元のソースを試すと、その土地の食文化が一口で分かります。
ご当地ソースの選び方|種類・粘度・甘辛・用途で選ぶ

ランキングを見て「どれを取り寄せるか」を決めるときの基準を整理します。種類と粘度を用途に合わせるだけで失敗しないのがソース選びの基本です。
①ウスター・中濃・濃厚の違いを知る
ウスターソースはさらりとして辛みとスパイス感が強く、揚げ物の下味や料理の隠し味に向きます。中濃はとろみと甘みが加わって万能型、濃厚(とんかつソース)はさらに甘くとろりとして、揚げ物にたっぷりかける用途に合います。まず自分の食卓で一番多い使い方を思い浮かべて、粘度を選んでください。
②粉もん用は「からむ」設計を選ぶ
お好み焼き・たこ焼き・焼きそば用のソースは、鉄板の上で焼き物にからむよう粘度と甘みが設計されています。大阪や広島のご当地ソースはこの用途に強く、ウスターを粉もんにかけると物足りなく感じるのはこのためです。粉もんを家で焼くなら、迷わず粉もん用の地ソースを選びましょう。
③甘口・辛口は地域と家庭の好みで分かれる
同じ地域でも、ばらソースのように甘口と辛口を分けて作るメーカーがあります。子どもがいる家庭は甘口、スパイスの余韻を楽しみたい大人は辛口という選び方が基本です。初めての地ソースは甘口から入ると、地域の味の輪郭がつかみやすくなります。
④取り寄せるなら「公式サイト」か「地元の販売店」
ご当地ソースは生産量が少ないものが多く、通販でも品切れが珍しくありません。各社の公式サイトや公式オンラインストア、大阪なら難波の「いちびり庵」のような地ソースを扱う店で探すのが確実です。大手モールに出品のない地ソースも多いので、公式サイトの「買える店」案内を先に確認してください。
用途で粘度を選び、粉もんには粉もん用を、初めては甘口から。買うときは公式サイトと地元の販売店を優先すれば、品切れの多い地ソースでも手に入ります。
老舗ソース屋が教えるご当地ソースの楽しみ方

ソースを毎日炊いている立場から、地ソースをもっと楽しむ方法をお伝えします。かけるだけでなく料理に溶かすと地ソースは化けるのが、私たちの実感です。
ソーライスで素の味を知る
ソーライスは、炊きたてのご飯にウスターソースをかけるだけの食べ方です。何も混ざらないので、そのソースの甘み・酸味・スパイスのバランスが最もよく分かります。取り寄せた地ソースを最初に味わうなら、まずこの食べ方で「素の味」を確かめてみてください。
二度づけと味変で地域の食べ方を再現する
大阪の串かつは、ソースの入った容器にくぐらせて食べる文化があり、家庭でも深めの器にソースを注いで串を浸す食べ方が楽しめます。広島のお好み焼きは焼き上がりに塗って仕上げ、神戸のどろソースは食べる途中で少量足して味を変える使い方が定番です。地域の食べ方を真似ると、ご当地ソースの設計意図が理解できます。
煮込み・炒め物に溶かして隠し味にする
ソースは野菜と果実、香辛料を煮込んで作る調味料なので、カレーやハヤシ、肉じゃが、炒め物に少量溶かすと、コクと香りが一段深まります。ウスターは煮込みに、とろみ系は炒め物の仕上げに向きます。1本を使い切る一番の近道は隠し味で、取り寄せた地ソースを最後までおいしく楽しめます。
ソーライスで素の味を知り、地域の食べ方を真似て、隠し味で使い切る。この3段階で、ご当地ソースは「珍しい調味料」から「食卓の定番」に変わります。
ご当地ソースに関するよくある質問
取り寄せる前によくある疑問に答えます。迷ったら自分の地域と反対側の1本から試すのがおすすめです。
ご当地ソースは全部で何種類ある?
明確な総数は公表されていませんが、日本ソース工業会の会員企業だけで58社あり、大阪府が8社で最多、東京都・愛知県・京都府が各6社、兵庫県が5社と続きます。会員以外の小さな作り手も多いため、実際の地ソースはさらに多いと考えられます。
ウスターソースの発祥はどこ?
ウスターソースはイギリスのウスターシャー地方で生まれた調味料で、日本では明治時代に各地で製造が始まりました。イカリソースは1896年創業の同社が日本で初めて製造・販売したとしており、カゴメも1908年に製造を始めています。日本独自の中濃や濃厚ソースは、その後の食文化の中で生まれました。
東日本と西日本で味はどう違う?
東日本は中濃ソースが定番で、揚げ物にかける用途が中心です。西日本は粉もん文化の影響で、甘みととろみの強いソースが好まれます。人気投票では東日本がブルドック、西日本がオタフクで1位となり、中京圏はコーミ、北陸と静岡はカゴメという独自の勢力圏があります。
地ソースはどこで買える?
各社の公式サイトや公式オンラインストア、地元の販売店、道の駅、アンテナショップが中心です。ヘルメスソースのように生産量が少ない銘柄は品切れが多いので、公式サイトの案内を確認してから探すと確実です。ふるさと納税の返礼品になっている地ソースもあります。
開封後はどう保存する?
開封後は冷蔵庫で保存し、キャップ周りを清潔に保つのが基本です。保存期間の目安は各社の表示に従ってください。ソースは酸と塩分を含むため比較的日持ちしますが、風味は少しずつ落ちるので、隠し味に使って早めに使い切るのがおすすめです。
まとめ|ご当地ソースは地域の食べ方が作った味
ご当地ソースのランキング15社を、地域への根付き・歴史・独自性・入手しやすさで選びました。西日本の粉もん文化を作ったオタフク、東日本の定番ブルドック、日本初のウスターをうたうイカリを筆頭に、どろソースやヘルメスソースのような個性派、一度消えて復刻したインディアンソースまで、それぞれの土地の食べ方がそのまま味になっています。
東は中濃、西は甘辛のとろみ系、中京は濃い味、北陸と静岡はカゴメという勢力図を知っておくと、旅先や取り寄せで地ソースを選ぶ楽しみが広がります。用途に合わせて粘度を選び、初めては甘口から、買うときは公式サイトと地元の販売店を優先してください。
ソーライスで素の味を知り、地域の食べ方を真似て、隠し味で使い切る。そんな楽しみ方で、全国のご当地ソースを食卓に迎えてみてください。
注釈
- ※1 各社の創業年・沿革・所在地・商品は2026年9月24日に各社公式サイト、自治体の認定ページ、日本ソース工業会の会員一覧の記載を確認したものです。「日本初」「世界初」は各社公式サイト上の表記です。創業年が公式サイトで確認できない社は年を記載していません。順位は本文記載の公開情報に基づく編集部の総合評価で、売上や品質の優劣を示すものではありません。
- ※2 地域別の人気は、レシートポータルサイト「RECEIPO」が2015年7月7日から13日に実施した全国ご当地ソース人気投票(全3,335票)の結果をねとらぼが報じたものに基づきます。全国1位ブルドック40.6%、2位オタフク28.5%、3位カゴメ11.9%、4位イカリ7.0%、5位コーミ4.2%。


